ニコニコ大会議は下品だったけれど、だからと言って「呪われればいいのに」という話でもない

ニコニコ例大祭ぢゃない大会議の件について書こう。

何が有ったのかと言うと、

「たのしかった？」と聞いたら

「ひろゆきが質疑応答するとき、ステージの左右のスクリーンに、ストリーミング生中継してるニコ動画面が出てるんだよ、コメントとかもリアルタイムで表示されて。そんで、質問のときに、太ってる人が喋ったら、その人が見てる目の前で、『ピザｗｗｗｗｗ』とか可哀想なことが流れてて」

「みんな最初笑い堪えてるんだけど、次第にゲラゲラ笑いになって、ひろゆきも笑ってて、俺もゲラゲラ笑っちゃったよ」

「あと、その次に頭の薄いおじさんが質問してて、画面には『ハゲｗｗｗ』『更年期ｗｗｗｗ』とかコメント流れてて、もうみんな笑いすぎてて質問何言ってるかわかんないほどだった」

「『ハゲｗｗｗ』ってコメントが流れてきたとき、会場のあちこちから小声で『ハゲ…』『ハゲ…ｗ』って聞こえてきてさ、画面のコメントを読んでるだけなのに、その人に直接言ってるみたいに聞こえちゃう不思議」

「このあたりが一番たのしかったな」

衝撃を受けた。すごい。すごいことだ。

あまりにも斬新すぎるコミュニケーションの現場だ！！

要するに、ハゲの人や、デブの人が画面に映った時に、「ハゲwww」「ピザwwww」とか、コメントが流れたら、すごい楽しかったよという話。（なんか、こう書くと、お前は幼稚園児か、という気がしないでも無い）

で、コレが斬新かというと、笑いのネタとしては、ベタな話で、手法としては古い。他人の欠点を笑うという、いたってシンプルな笑いの手法なわけで。かっこいいコト言いながらも、帽子を落としたら、ハゲてて、相方が「ハゲとるやないかい」と突っ込む、マキシマムパーパーサムのネタみたいもの。

サブ会場のコメントが、リアルタイムでメイン会場に流れるというコトから、引き起こされる諸々のコトや、そのシステム自体は「斬新」かもしれないです。

で。

そんなんイジメやん、という意見が出て、ハゲの当人（と思しき人物）が出て来て、俺も楽しかったんだから好いやん、ていう話から、期待通りに、イジメちゃうやん、イジリやん、という応答もあって、興味深いことになってるわけです。

結論としては、無礼講の宴会が盛り上がったよ、という話なんだから、外野がとやかく言う話ではないのでしょう。

だから、ソレは、イジメだからイクナイよ！お前ら悪い人！という反応も、ちょっと過敏かもしれません。もし、何か言うとしたら、「そう、楽しかったんだ。よかったね。だけど、ソレ、すごい下品だよね」くらいのものだと思うところです。

ソレに対して、おう、下品上等、ネタとして面白いんだからそれで好いちゃん。ナニ、お高くとまってんだよ、お前、そんなに上品なのか。という反応もアリだと思う。

そもそもイジリが芸として万人に受け入れられるのかというと、微妙なトコロで、不快に思う人もいるわけで、イジリで芸だから、ヘンな反応すんなよ、と言うのはちょっと違う。TV のバラエティ番組でも、いくつかそういう傾向のモノがあるんだけれど、「子供に見せたくない番組」に、その手のものがランクインしてたりするわけで、そのへんは考えてほしいなあ、とか思ったり。

で。

サブ会場でメイン会場に言及するスタイルと言えば、「はてなブックマーク」も同じようなシステムなわけで。「はてブ」だって、同じぢゃん。人の事、言えないだろ、とかなるわけで。たぶん、「はてブ」も度が過ぎれば、同じ穴の狢ってことになると思うまうす。

今のところ、「はてブ」では、展示してある「絵」について、勝手に批評（辛辣なのもあるね）しているわけだけれど、これについては、正当な（とか言うとアレゲだけど）批判の範疇でイジリとかではないでしょう。ただ、コレが描き手への言及になると、そういう下品な領域に入っていく虞れがあるわけで、そのへんは注意しなきゃならないのかな、と思いますた。

昔、WWW に公開する事を、公園で絵を描いている人に喩えたことが有るけれど、絵について批評するのは、まあ、妥当な範囲だけど、絵描きについて指差して「ハゲ w」って笑うのは、当人が納得してても、下品だと思うので、「はてブ」のブックマーカとして、色々考えるトコロであります。

そういう意味ぢゃ、線引きを考えるとき、「これはひどい」は記事に向けて発せられたモノならセーフで、書き手に向けられたモノならアウト。「死ねばいいのに」は、問答無用でアウトなんかな。あ、アウトっちゅうのは、使ってはイケナイ言葉という意味ではなくて、「下品」ということです。

ニコニコ大会議は、弄られた人も納得した上で弄られたのに対して、「はてブ」は言及対象が納得してるかどうかは無関係という違いが有るから、もっと酷い、という意見も出るかな。

とかなんとか、纏まらない。

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