道具を選ぶ

下の娘は、小さい頃から、玩具が動かなくなると、ドライバーと一緒に玩具を持ってきて、電池交換してくれろ、と言ったものだった。彼女にとって、ドライバーは無敵の道具らしく、なんでも修理できるものだと感じているのか。というか、何より、彼女は分解するのが大好きなのだ。なんでも、器用に分解する。ナニに興味を覚えているのか、分解する。別に構造を理解するつもりはない。もうね、分解フェチなの。

上の娘は、そういうところがなくて、壊れたら、「あ、そう、ふーん」で終わり。修理するとか考えない。もうその時点で興味を失っちゃうのね。彼女は、省エネ人生なのだ。こだわらない。本でも、ビデオでも一回見たら、おしまい。途中で飽きたら、そこでおしまい。映画やドラマの途中で寝てしまっても、後半部分を気にしたりはしない。興味の対象外なのだ。

そのへん、下の娘は、しつこい。同じビデオだろうが、本だろうが、何度でも見る。さっき見たのに、また見る。暗記するくらい見る。対象は何でもよい、という楽ちんさん。おかげで、姉が読まずに置いていた本を妹が一所懸命読んでいる。

だからなんだという話ではない。