思考制動

思考が、フル回転している状態から、急に思考停止させると、頭脳が空転する。そのエネルギーを回生制動に使うわけだ。すると、停止までの時間が短縮するわけ。で、いっそのこと、思考を逆回転さたりすると、逆相制動が出来るんぢゃないか。

しかし、制動による発熱をいかに抑えるか、つまり冷却の効率化も検討されねばならないだろうな。

いや、君の頭脳が三相誘導でないなら、意味は無いかもしれない。直流頭脳なら、単純に励磁限界点で、ラジアル荷重とスラスト荷重のバランスを考えねばならないだろうが、GD² が大きな問題点となることくらい、理解できるとは思うがね。

思考の流量は、力学的に見て、圧力との綱引きになるのだが、分岐点における流量調節を最小、ゼロ!まで抑え、締切運転を連続的に行っても、圧力は一定以上は上がらない。プランジャー式頭脳なら、圧力は臨界点まで達するが、一般的に遠心力を利用するタイプの頭脳では、思考ブレードの回転が上がったところで、熱量が多少増加するだけで、圧力の増大には結びつかないわけだ。要するに、情報の吸出しは、押上に過ぎず、思考圧に比例せざるを得ないということになる。

だが、「全く新しい」という意味で、常に革新を唱える連中(個人的には有り得ないと考えているが)の努力は、熱交換による思考回路を世に輩出し続けている。これは、とりもなおさず、思考制動における、量子力学的平衡点の算出から得られる解と同列を為すという、ニューロントリニトロン理論の証明に他ならない。三半規管がスリービームを捉える時に、ワンガンでは不足と考えた、従来のダイアトロン理論では、公式の証明に過酷な実験を混合し過ぎた為、最大でも 2800 G の公差を必要とした。これが、地中海における年間雨量と平均気温並みの誤差を含むことになったのは、周知の通り。

屡、おおげさに物事を考えたがるテクノクラートと呼ばれる人種は、IMAPPOP3 といった技術を有難がり、思考の増大とそれに伴うビジョンの欠如をあざ笑う。

しかし、今や、思考制動による、急激な文化の崩壊は、彼らの背後まで迫りつつあるのだが、彼らがそれに気づくかどうかは、接点の開放とアークの形状による、という点が皮肉と言えば、皮肉だ。