ほーむぺーじ考

関連 : 「ホームページ」は本来は"Web site"なので、「家」にたとえるのは誤解しか生まないのでやめた方が良い

まあ、なんか新しい物事を理解したり、或いは説明したりするのには、その事象をズバリ解説するより、というか、まあ一般的に、他の言い回しや、例え話を使うコトが多いわけで。ほんで、幾つかの言い回しや、喩えの内の中の一つくらいは、なんとなく理解できたりするわけだ。

これって、モノゴトを説明するいい方法なんだろうけど、時々誤解を招くこともあるよ、と。

『家みたいなモノ』だ、と言ったのに、『家』だと思い込み、『家』なんだから、こういうことも出来て当然ていうような方向へ進んでいってしまう、このへんがアブナイところなんだろな。

まあ、そのものズバリを言い表せないのは、まだ、ソレを表す言葉がなかったり、ソレを理解するのに必要な知識が乏しかったりするからだろうから、仕方ないといえば仕方ないのかも。

さて。

『ホームページ』に代表される、WWW関連の勘違いを誘発しそうな呼称を変えるのは、妥当な理解を深める意味で、非常に有効だろうと思う。『ホームページ』が『ウェブサイト』になるだけでも、勘違いは減りそうだと思う。とりあえず、マスコミ関係に、そういう言い直しが必要だよ、と言わなけりゃならん時期なのかもしれないけれど。

そういや、『訪問』てのも変だ。

PCの前に座って、マウスやキーボードを操作すると、自分が電子化されて、どこぞの『ホームページ』まで運ばれ、そこで再実体化でもするのなら、『訪問』てのも妥当かもしれないけれど、そうぢゃないわけで。メリーポピンズぢゃないんだし。

どこかのサーバーに置いてある『ファイル』(或いは『リソース』)を『利用』『閲覧』しているというのが、見かけの行為なわけで、どっかを『訪問』しているわけぢゃないだろうと思うのだが。例えば、自分のPCの中のHDDに記録してあるファイルを開くコトを『訪問』と呼んだら、変だと思うんだけど……。

つきつめたら、『インターネット』とか『WWW』とかちゅーのは、読み込み専用のファイルや、編集できるファイル、アプリケーションなんかが雑多に記録された、でっかいHDDなわけで、そしてそれは一般に公開されているので、(基本的には)誰でもアクセスできるようになっているモノですよ、ということだ。

見られたくないファイルを隠す、或いは機密レベルを保持するには、貴方のPC同様、パスワードロックが必要なのですよ、と。

といいつつ、喩えから脱しきれていないわけで。あーこりゃこりゃ。