チェーンテキストの問題点 2
前回のエントリーでは、内容についての考察を除いて、チェーン化することの問題点のみを考えてみた。結果、『負荷の増大』ぐらいしか思いつかず、まあ、システムが十分に強固ならば、蚊が刺した程度だろうね、という話。
ちょっと、チェーン化の効果について考える。
まあ、世間は狭いわけで、WWW に於てのみ考えても、あらゆるリソースを網羅して利用しているなんて人は、あまり居ない。皆、意外に小さいコミュニティに属していて、他所のコミュニティの情報は知らなかったりする。チェーン化すると、コミュニティの枠を越えて、情報を伝達できる可能性が有る。
つまり、広く伝達出来るという効果がある。
センセーショナルな話題は、ほっといても広く伝達するけれど、チェーン化には、それに加速効果が加わるということかな。
で、ぢゃあ、問題点は何か、ということになる。
広く、良いコトが伝達されるなら、結構ぢゃないか。そりゃ、デマや嘘は困るけれど、正しい情報なら、イイぢゃん、とか思ったわけ。何が悪いんだろう、と。
そこで、【煩悩是道場 - Yahoo転載機能とチェーンメール問題】ですよ。あー、なるほどってなわけであります。
私は、例え事実であっても報道機関ではない人間が「この事を誰かに教えてあげて」と呼びかけるのは非常に危険な行為であると考えております。
「今回の件は事実なので使っても良い」という主張を再三されておられるようですが、今回の件を容認してしまうと結果的に「事実と判断しうれば、転載機能を使って呼びかけをしても良い」という合意形成を為さなければならず、ひいては「事実と判断すれば良い」という事になりかねないから、です。この事はあなた一人がリテラシとして情報の流布方法を方針として個人的に定めれば良いというものではなく、転載機能を使って呼びかけをするとどういう事が起きるのかについてあなたのウエブサイトを見たYahoo!ブログユーザの中に合意形成が行われなければならなくなり、結果としてあなた個人の目の行き届かないところにまで影響が及ぶ危険がありますので、事実の有無、善意の有無、緊急性の有無の如何を問わず一般民間人たるあなたが第三者に情報の流布を呼びかける行為は慎むべきであるという結論に達するのです。
つまり、チェーン化は、個人が負える責任の範囲(精々プログ上で謝罪だもん)を超えるコトになるので、するなと。第三者に情報の流布を呼びかける行為は、責任が負える機関、国家とか報道機関(コレはあやしい気も)が、するものだよ、ってコトでイイのかなぁ。ってゆーか、そういうトコロほど、第三者に情報の流布を呼びかけたりはしないか。自ら、流布する方法を選ぶよなあ。
なんか、納得した気もするんだけど、ぢゃあ、アジビラとの違いはナニよ、っていう疑問が……。
てゆーか、アジビラも「悪」なら、納得か。たいてい、国家転覆を企んでアジビラ配布してるわけだし。そんなら、「悪」でいいや。
あ、チェーン化っていうのは、第三者が絡んで来るってトコロに、何か、キモがありそうな。広範囲に伝達するだけでなく、ソレを第三者に依嘱するというトコロあたりが……。あとで考えるかも