正しく HTML を云々
ほぼ転載。
- 1. HTML文書を制作する際に使用しているプログラムをお答えください。(Webプログラムも含む)
HTMLページの構造の階梯(2001-09-11)から6年、たしかに道具は進歩しました。その結果が、たった5つの質問に答える文書のソースが1500行超、本文は20行程度という奇形文書。文明って虚しいかも。
span 要素が乱舞する本文の筆者が、TeraPad ユーザを自称。でもこれ、ブログの編集画面を開いて、いろいろなボタンをマウスで操作して書いてますよね? こういう謎な人が何人も。ブログは別、なのか。
- 2. 採用しているDTDとその理由をお答えください。
ruby モジュールを使いたくて XHTML1.1 という人がいるようですが、括弧書きで読み仮名を書くので何が不満なのか、よくわかりません。どうせ原稿の段階では括弧書きなのだし、パソコンの画面でルビの豆字を読むなんて嫌じゃありませんか。まあ同意してくれなくてもいいけど、私はルビに憧れません。
ともあれ XHTML の人気には驚きました。まさかここまでとは。しかもその理由がとくにない人が多いのが何ともはや。XHTML は仕様が非常に読みにくい。みんな、今、何と見比べてマークアップの正誤を検証しているのかな。HTML4.01 なら W3C の勧告を読むだけでほぼ足りるのですが。
- 3. 何故正しくHTMLを書いているのですか?
大した理由のない人が大半らしい。そうだろうな、とは思ってました。特筆するような実益、ホントに何もないですからね。
- 4. W3CとWHATWG、どちらに期待してますか?
ある意味、たった5問の中にこれが入ってるというのが面白い。で、案の定「WHATWG って何ですか?」という回答が続出。
- 5.あなたにとってHTMLとは何ですか?
あなたにとって、というけれど、私の中で HTML は HTML として認識されているわけで。思い入れを訊ねたいなら、素直にそうするべき。思い付きを話せと迫る、この手の質問は嫌いです。
- オマケ:Another HTML-lint で採点+Validator でチェック
ブログならデザインにバリエーションがないわけだから、テンプレートひとつまともに作っておけばほぼ文法違反のない文書をサイト全体に適用できるはず。しかしブログと CSS デザイン(2004-03-28)から3年、何の進展もない。
正しくHTMLを書こうと心がけている人にしてこの体たらくとは! と怒ってもいいけど、頑張る理由がないに等しいわけだから、今そうある程度でよしとする……ことになるのも当然か。さはさりながら「心がけ」の無力を知る今日この頃。
大した理由のない人が大半らしい。そうだろうな、とは思ってました。特筆するような実益、ホントに何もないですからね
っていうのを読んでて、昔書いたモノを思い出した。
どうして正しい HTML 、或いは正しいマークアップをしなきゃならないの?と尋ねられた時、『妥当なマークアップを施さなくてはならない最大の理由は、それが妥当だからである』という回答以外の回答は、現状あまり意味がありません。
実質、現在 web 上にあるリソースの多くは、妥当ではないマークアップを施されてたりしますが、一般に流通している web ブラウザで、それを利用している閲覧者にとっては、さほど問題にはなりません。問題になるのは、スクリプトのバグだったり、CSS のバグだったりします。
逆に、妥当なマークアップが施してあるリソースのメリットはと問われれば、──例えば、ウチのリソースは概ね妥当なマークアップになっているわけですが、その恩恵に与れる利用者は、おそらく、常時ユーザースタイルシートを利用している徳保氏ぐらいのものでしょう── 現段階では、利用者にとってほとんどメリットは無いと答えざるをえません。
確かに、妥当なマークアップが施されたリソースは、実はかなりユニバーサルなものなのですが、現状それを利用するにあたって、一般的な利用方法を考えると、利用者にとって取り立ててメリットとなるものでは無いということです。
制作者にとってのメリットを考えた場合でも、同様です。妥当なマークアップを施されていれば、スタイルシートによって、サイト全体の視覚整形を管理しやすいといったことも言われますが、妥当で無くても規則的でさえあれば( DIV 厨、SPAN 厨であろうと)、それは可能ですし、『赤くしたいから赤くする』『大きくしたいから大きくする』といった観点から『デザイン』を施す人にとっては、文書構造など、どうでもよい話であって、むしろ直感的なクラス名の羅列の方が扱いやすかったりするかもしれません。
妥当な、または正しい HTML なら、ユニバーサルだの、データを有効に使えるとか言ったって、俺の文書なんて、俺以外、誰も使わないもの。