物陰に潜んでいる、或いは、平積みの本の下の方に居るから発見されないはずと思ってるなら……

見る方向によっては、丸見えですぜ、だんなという話。

しかも、物陰に潜みつつ、「こっちには撃つなーッ!」と大声を上げていたり、せっかく平積みの下の方で忘れられているのに、「この本は読まないでーッ!」ていうデカいポップを掲げてみたり。

狙撃されたくないなら、要塞を築いて、侵入されないようにしなくちゃならないし、読まれたくない本なら、鍵の掛かる書庫にしまうべきなんだ。若しくは、自分が十分に上手く隠れている、と思うのなら、黙って静かにしていなくちゃならないんだ。

いや、WWW の話なんだけど。

結局ね、この世界と同じで、人多過ぎなんだ。とても全員を制御なんて出来ないんだ。「恒久的な平和を云々」とか言ったって、そんなの関係ねー、太平洋に出るのに便利だから、占領しようっと、米の国の人には ICBM の牽制が効いてるし、とか思ったら、やるときゃやるんです、オッパッピー。悪いね。あんたの国の一億五千万人は「嫌がらせ」とか思うだろうけど、俺の国の十二億人が腹空かせてるんだ、恨むんだったら、強い軍隊がなかったことを恨みな、臥薪嘗胆。

なわけで、「無断リンク禁止」って宣言は、アブナイから皆、黙って隠れてるのに、耐えられなくなって「撃つなーッ」て言いながら、飛び出していくハリウッド映画にありがちな人のようなものなんだ。もちろん、大抵、撃たれてしまって、観客は「あ〜あ、やっぱり」と。