アムロ・レイは星飛雄馬

機動戦士ガンダム 劇場版3部作 - カナかな団首領の自転車置き場の続きらへん。

ああ、なるほど、とか思いました。

アムロ達が訓練してたり、自身で研究したり切磋琢磨しているのは、たぶん、ホワイトベースが軍隊だからであり、ファースト・ガンダムが戦争を描いているからなんだろうな。軍隊は訓練するもので、訓練は実戦よりキツくなければならないし、兵士は、生き残る(そういや、テーマは「君は生き残れるか!」だっけ?)為に自己研鑽が必要になるし。変な採用のされ方してたけど、アムロも兵士だし、軍人なのよね。

多少、超人的な部分はあるけれど、自分自身に対して、まじめだよね、アムロってば。

アムロ星飛雄馬と被るのは、その努力とか訓練なんだよね。飛雄馬の大リーグボールは、その天才ゆえの産物ではなく、たゆまぬ努力あってのものだし、そもそも驚異的なコントロールと剛速球も、小さい頃からの訓練の賜物なわけで。

星飛雄馬は、「野球ロボット」と言われ、それを乗り越えるのに大変だったわけだけど、アムロもまさに「戦争ロボット」なわけで、そしてなんか乗り越えてないような気もするけれど、飛雄馬が「巨人の星」という名の「野球道の究極」を目指したように、アムロも「連邦の星」という名の「戦争道の究極」を目指してたわけだ。

雄馬は中日戦で、完全試合を達成(?)するけれど、肘を壊し、父に負われ球場をあとにする。そして、アムロア・バオア・クーの攻防戦で、連邦を勝利に導く(?)けれど、ガンダムを壊し、仲間達と共に戦場を去る。

後に、飛雄馬は左門豊作の結婚式を眺めつつ、球界からも去るんだけど、長嶋巨人のために復活する。Zガンダムアムロが復活するのも似てるね。(関係ないけど、Zガンダムの劇場版でアムロが登場するシーンはワクワクした!感動した!)

そういや、飛雄馬は、恋人のミナさんの死を見事乗り越える(素晴らしい見開きのコマがあるよね)んだけど、アムロはララアの死を乗り越えてないように思う。Zガンダムで、再びアムロを見たんだけど、ララアの死をやっぱ乗り越えてないように思った。なんかそのまま、大人になってたつーか。

そのうち続くかも。

アムロは望んで仕官したわけぢゃないけど、それは飛雄馬も同じで、とっかかりは本人の前向きな理由ぢゃないんだ。飛雄馬は父一徹の巨人軍への思いにより、野球という戦場へ駆り出され、アムロは時代の流れに翻弄されて文字通りの戦場へ駆り出される。それでも、両人とも前向きに現実に対応していくっていうあたり、スゲー、ポジティブな二人だよね。エヴァのシンジ君が、噂によると、スゲー後ろ向きな点を考えると云々。