野球雑記

こないだ、NHKでドラマぽく構成されて放送されてましたね。たまたま、その川崎のぼるの件のトコだけ見ました。梶原一騎の原作を、自分なりに解釈して描こうとしたのが「あしたのジョー」のちばてつやで、原作そのまんま絵にしちゃったのが、川崎のぼるとか言われてますが。

ところで。

野球を知りすぎていて、こだわりを持っている人だったら、「地面にバウンドしたときの土煙で見えなくなる」という「消える魔球」を大真面目に絵にすることは、できなかったような気もしますから。

大リーグボール2号のコトだと思いますが、アレ、「バウンド」はしません。バウンドしたらボールですから。たしか、作品(巨人の星)中でも指摘されてたと思います。(バウンドしたら跡が残るのでバレバレだろという話になってたような)

大リーグボール2号は、縦に変化する「魔送球」がベースになってます。えー、魔送球とは、星飛雄馬の父、一徹が編み出した変化する送球です。太平洋戦争により肩を壊した一徹は、復員後、ジャイアンツへ戻るのですが、サードからファーストへの送球に難点がありました。そこで、ランナーに当たると見せかけて(ランナーが吃驚して足を止める)、実は当たらずにファーストミットに納まるという、スゲー送球を編み出したのです。

ボールの軌跡としては、一旦、右へ曲がった後、左へ曲がるようなものになります。これを縦にしたのが、大リーグボール2号の正体です。飛雄馬が投げたボールは、ホームベース手前で急激に落ち、地面すれすれで、今度は上昇します。この時に、地面の土煙を誘発するのが、ボールが消える謎の一片でした。(但し、それだけでは消えないのです。詳しくはマンガを読んでね)

実際には、「ホップするボール」を投げるには常人を越えた球速が必要(というのは、こないだNHKでやってましたね)で、たぶん投げられる人は居ないと思いますが。(でも、番場蛮なら……)

野球はルールが難しい。

ウチの娘達は、全然理解してません。

まず、どうしたら得点になるのか。

他の球技は、割と簡単です。サッカーやバスケットは、ボールがゴールに入ったら得点です。テニスやバレーは、相手コートの地面にボールが接触して転がったら、得点になります。

が、野球は複雑です。ランナーがホームベースへ戻って来たら、得点になりますが、まず、ランナーてナニ?となります。

あの「ひのきのぼう」を持って立ってる人はランナーですか?向こう向きの8人は仲間で、こっち向きの3人が敵ですか?なんで人数が不釣り合いなんですか?バッターとキャッチャーとアンパイアなんですか。キャッチャーは仲間になるんですか。バッターがランナーになるんですか?なにそれこわい。

星父子が繰り広げる野球

巨人の星」が野球というスポーツを理解するベースになってしまったので、TVの巨人戦とか、飛雄馬が居ないのが、なんか不思議な感じだったり。ジャイアンツのV9戦士って、何がスゴいのかと言えば、星飛雄馬と一緒に戦ってたことが有るという点だ、などと思ってたり。川上哲治とか金田正一とかスーパーマンだと思ってるし。

あの星父子が繰り広げる野球こそが、野球だというイメージなので、その後の野球マンガは駄目だったり。割と現実的な野球マンガを読むと、そんなアマチャンで甲子園に行けるかー、とか思ったりしちゃう。

ていうか、「巨人の星」は好きだけど、実は野球は嫌いなんです。