CX-TV「逃走中」国生さゆりさんはネイビーシールズかと思った

めも。

フジテレビで、時々、放送されてる「逃走中」。昨夜、放送されてたんだけど、途中から観たわけで。(参照:【Run for money 逃走中 - Wikipedia】)

どういう内容かというと、簡単に言うと「鬼ごっこ」で、決められたエリアにおいて、制限時間まで、ハンターと呼ばれる鬼に捕まらなければ、賞金が獲得出来るというゲーム。

ハンターの脚力が半端無いので、近距離で見つかってしまうと、ほぼ捕獲されてしまうし、隠れる場所も少なく制限時間いっぱい隠れ続けるのも無理。さらに、ゲームを面白くするために、逃走者にはいくつかのミッションが与えられます。ミッションを与えることで、仮に超安全地帯が存在したとしても、そこに居続けられなくし、あえてリスクを冒さざるをえないようにするというテレビ的演出。

で、今回の最初のミッションは、逃走者の腕に自爆装置があり、制限時間内に解除しなくてはならないというもの。解除には、各逃走者が1枚ずつ持っているカードを3枚合わせて自爆装置をリセットしなければならず、これは全員が参加することになる。各自、順調にリセットしていく中、国生さゆり里田まいがリセット出来ずに残る。里田は本村健太郎を発見しペアで行動するが、3人目がいないとリセット出来ない。国生は、板東英二を発見するが同様に3人目がいない。自爆の時間は迫る。ここで、国生は少しも慌てず、落ち着いた様子で本村に携帯で連絡を取り、現在地を確認する。ところが本村の返答は、ハンターへの恐怖から極限状態で、要領を得ない。しかし、断片的な情報から確実に場所をつきとめる国生。そして無事、リセットするわけだが。

この時点で、国生スゲー、と思わされた。

まず、慌てない。落ち着き過ぎ。タイムリミットが迫る中、確実な判断で行動している。坂東をピックアップし、もう1人確保すればOKという状況を作り、携帯で近場の逃走者の情報をゲットする。自分の現在位置と、目標の位置を的確に把握し、少ない情報できっちり行動している。しかも、本村と里田と自分を合わせて3人になるので、坂東は置いていっても構わないのだが、あえて連れて行く。ここがスゴい。つまり、もし、ハンターに見つかった場合(序盤はハンターの数が少なく、逃走者の数が多い)、もう1人連れていれば、ハンターが自分を追って来る確率は1/2になるし、なによりライオンから逃げるには、自分より足の遅い奴と逃げろ、という鉄則通りなわけだ。

ところで、賞金は時間ごとに加算され、最後まで生き残れば、満額という設定。途中でハンターに捕獲されると賞金は無しになるため、逃げ切れないと判断した場合は、公衆電話から「自首」すれば、自首成立時点での賞金を獲得してゲームをやめられる。自首するかどうかというあたりもTV的な設定。

さて、次なるミッションは、檻から解き放たれた4種の動物を止めるというもの。この動物達を止めないと、賞金がリセットされる。ここで、逃走者達の判断が分かれる。選択肢は、いくつかある。とりあえずの賞金を獲得するため「自首」してしまうか、賞金のリセットを食い止めるためミッションに参加するか、誰かがやるだろうと他力本願を決め込むか。

動物を止めるには、動物に餌を与えることが必要で、餌は餌売り場でカード1枚で1品と交換出来る。動物は、ゴリラ、ゾウ、パンダ、地デジカの4種。それぞれ、バナナ、リンゴ、笹、レタスが餌になる。

ここで、我らが国生伍長は、もちろんミッションに参加。隊員を募り、里田まい原西孝幸田中圭と、途中、板東英二をピックアップし、計5名のチームを作る。ココが、またもや、国生スゲーなのだ。ミッションには4名いれば十分なのだが、なにかの失敗があったことを考え、バックアップを用意するという周到さ。

そして、なんとか餌売り場まで到着し、カードを餌と交換し、動物に与え、足を止めるのだが、ここでミスが生じる。国生はチームを統率し(もうねリーダー格ってのもスゲー)前もって、役割分担を決めていたのだが、パンダの担当になった田中が、なんとゾウ用のリンゴを持っていってしまうのだ。時間が迫る中、緊張状態になった田中は、先頭で餌売り場に到着するが、一番目立つ赤いリンゴを選択していたのだ。つまり、パンダ用の笹を持ってる者がいない!しかし、ハンターが現れ、隊員は散り散りに。

ここでミスに気づいた坂東(!)が、餌を笹と交換し、現場へ戻るが、時すでに遅し。万事休す。賞金はリセットされてしまう。

が、ここから、また、国生スゲーとなる。

普通なら、ミッションは失敗に終わったけれど、まあ、誰も捕獲されなかったから、ヨカッタねで済ませてしまうところだが、国生は違う。失敗した原因を分析し、ミスを犯した田中に「駄目出し」するのだ。自らパンダ担当と言い出したのに、餌を間違えるとは何事かと。これは、もし、次のミッションが有った場合に、ここで注意しなければ、同じ様なコトが有り得ると、国生は分かっているわけで、スゴ過ぎる。伍長とかなんてものぢゃない。軍曹です。鬼軍曹です。

そして最後のミッション。ハンター100人が乗った列車を止めるというもの。

もはや、無敵の鬼軍曹と化した国生は、武蔵をピックアップし、ビビりまくる武蔵を叱咤激励しながら、なんとかミッションを成功させる。もうね、その姿は、ノルマンディー上陸作戦のオマハ・ビーチ最前線で「弾なんか、当たりゃせんぞー」と叫ぶ将軍さながら。まいりました。

で、結局、最後まで生き残ったのは、国生さゆり大佐、唯一人だったわけですが、なんつかスゲー。

まあ、TVなのでナニですが。