良心回路、ジェミニイと人は呼んだ

良心は、必要の有る人には無く、必要の無い人に存在する。

「人を殺してはいけない」という感覚が、根源的に存在するのだと信じている人は、殺人を犯しそうになったとき、良心との葛藤が生まれちゃうわけ。そんでもって、たいてい良心が勝って、殺人を思いとどまるわけよ。よって、どうして殺してはいけないか、なんて考えるまでも無いわけだ、そういう人にとっては。

まあさ、良心がいかにして形成されていくか、ってのは興味深いところでは有るけれど、まあ、今んところは、自然に存在するものだとでもしとくかな。

でさ、そういう良心が無い人はさ、心の葛藤もなく、ごく日常的な活動の一部かのように、殺人すら可能なわけだ。具合が宜しくないことに、良心が無いので、殺されていく人の気持ちを考えることもないんだな、当然。