無断リンク禁止

無断リンク禁止には、法的根拠がない、らしい。とりあえず、「らしい」としておくのは、俺が知らないだけで、新しい判例があるかもしれないので。

ということは、禁止しても、法的拘束力がないわけで、「禁止ッ」と大書してみたところで、雨後の筍の如く、次から次へとリンクされてしまうわけ。

だけどね、根拠もなく拘束力もないからこそ、「禁止ッ」て大声で叫ぶことを止めることはできないのね。だって、自由だもん。「禁止ッ」って言うのは勝手だもんね。

でさ、「禁止ッ」て言うだけぢゃ、ちっとも効果が上がらないことに気づいた作者は、「無断リンク禁止」規定に違反したモノに罰則を喰らわしてやろうと、罰則規定を作るわけ。

曰く。

当該サイトのURLを掲載し、違反ページと違反項目を明記させて頂きます。

つまり、無断リンクしているリソースに対し、こちらからもリンクするという罰を与えようと。核ミサイルに対する最大の抑止力は核ミサイルを持つことである、という世の中の一大原理を踏襲する、素敵な罰則規定なわけ。

これの素敵なところは、当該作者が一番嫌がるリンクという行為を同等の行為で返しているという点なの。目には目を、歯には歯を、って奴だね。作者の気は済むし(コレ重要)、罰則行為そのものも違法行為ではないし、その上、罰を与えられているモノも痛くも痒くもないという、リーズナブル、グレイトな解決法なんだ。

もちろん、こうしたからといって、無断リンクが減るわけではないのは、現在の世界情勢に依るものであり、残念なところだろうけれども。

無断リンク禁止」と大書するだけでは、拘束力が無い。しかし、禁止を謳うのは勝手であり、それをとやかく言うのは、意味が無いことでもある。って徳保タンが言ってたっけ?

でさ、拘束力を生むには、違反者に対し、何らかの罰則規定を設け、それを行使しなければならないんだけど、ここで、それが違法行為にならないようにしなければならないわけで。

まあ精々、「無断リンクは禁止です。無断でリンクすると、あなたの家が燃えます」くらいの警告にしとくしかないのかもなー。