チェーンテキストと転載めも

チェーンテキストと転載許可文書の違い

「コレを転載してください」という一文があるのが、チェーンテキスト。「転載しても構いませんよ」という意思表示をしているだけのテキストとは区別されるべきだろうな。

ちなみにOYAJI氏の「善意の転載」は、チェーンテキスト。転載許可があったから、転載されたという性質のモノではないと思う。

チェーンテキストの特徴

「転載してください」というお願いの一文がある

チェーンテキストではないモノの特徴

「転載してください」というお願いの一文が無い

このような、ハッキリとした違いがあり、Yahoo!ブログ上の転載可の文書と、チェーンテキストとは、全く性質の異なるモノであると断言出来ると思います。

チェーンテキストの問題

チェーンテキストに問題が有るかどうかは、難しいトコロだと思う。そのチェーンテキストが悪影響を及ぼさない間は、問題が無いとも言えるんだなあ。

時間経過や状況により、悪影響を与えるようなモノに変化した時に問題化するんぢゃないかと思うんだな。

つまり、悪影響を与えるようなモノに変化した時に、即刻全削除出来て、悪影響を最小限に食い止めることが出来れば、問題は多少減るんぢゃなかろうか。

チェーンテキストをコントロールできるかどうかが鍵

チェーンテキストは、速やかに広く伝達したい時には、即効性が有り、効果的だが、逆に状況が変わって、可及的速やかに削除しなければならない等の状況になったとき、転載されたモノ全てを削除出来るかどうかに、ポイントがありそう。削除出来ずに残ってしまえば、その時点で悪影響を与え始めるし、亡霊・ゾンビ化という問題もある。

完璧にコントロールできるチェーンテキストなら、ほぼ無問題かと思われるが、現状、コントロール不可という点において、チェーンテキストは問題のある方法だと言わざるを得ないのではなかろうか。

きちんと誘導できるミサイルは有用だが、何処へ飛んでいくか分からない、全方位ミサイルは自爆する虞がありうるッ、ということで。

が、その時、怪獣イジーメが現れ、少年の命が風前の灯に。この危機を救うには、多少危険だが、この開発段階のミサイルに賭けるしかないッ、とOYAJI氏登場。

で、コントロール不能であることを知りながらも、人の命には変えられないと言うことで、OYAJI氏は、全方位ミサイルを発射!! まあ、とりあえず今のところコレといって効果も無かったが、被害も無いという、安い怪獣映画のような状況なワケだ。

ぶろぐから削除するだけならともかく、それを読んだ人の脳からは消せないし、それが解決しても、

  • 「出所は私じゃないし。間違ってても私のせいじゃないし」という逃げ道が用意されてること
  • 口コミと違って(比べて)情報を何も考えずにそのまま右から左へパスしてしまうこと

この2つは大きな問題だと思う。

これが認められればデマを流すための有効な手段になるわけだし。

脳からは消せないけれど、少なくとも裏付けとなる情報は消えるわけで。裏付けとなる情報が生き残ってるのと、消失してるのでは、影響が違ってくるのではないかと思うんだけど。うーん。

チェーンテキストのコントロールを考える

さて、チェーンテキストを発射した。ところが、状況が変わって、全削除した方が良い状況になってしまった。この時、転載している人は、オリジナル制作者の削除要請に応じて、削除しなければならないかどうか。このへんは転載許可の条件によるんだろうけど、条件が無い場合の解釈はどうなるのかなあ。転載許可の取り消しは可能なのかなあ。

それで、実際に、現実的に、全削除が可能なのか。

試しに、今回の「善意の転載」について、(少なくともYahoo!ブログ内で)転載されているモノ全てを削除できるかどうか、やってみてくれると興味深いなあ。ホントに出来るのかどうか。今後のコトも考えて実験。どーよ。オリジナルが削除されても、転載先は残っているらしいから、ボタン一発全削除なんて機能は無いよね、やふーぶろぐ。

てゆーか、出来ないとOYAJI氏が自ら認めてた。転載先は把握出来てるからオッケーとOYAJI氏は言うが、現実的には制御不可であるという事実は、即効性があるコトも含めて、危険だよなあ。まあ、OYAJI氏は、よく吟味してオリジナルを作っているから大丈夫(現状、削除の必要が無いと判断)ということなんだろうけど。

転載している人の責任って、どうなるのかなあ。

例えばブログの場合。転載モノを記事としてエントリーしている場合で、その転載モノに何らかの問題が発覚した場合、転載しているブログ制作者の責任は問われるのか否か。オリジナルについての考察を重ねた上で、転載し、エントリーしているとなると、ブログ制作者に責任があると考えられる。

つまり、転載は、転載する側に責任が発生すると。てゆーか、まあ当然。

「転載してください」とお願いされた場合はどうか。

法的には、やっぱり転載した側に責任が有りそうな気がするなあ。道義的には、どうなのかなあ。

「善意の転載で救ってください」と初心者相手に、思考停止するような一文で、転載を勧めた場合。そのチェーンテキストが悪影響を及ぼした際に、損害賠償等の問題が発生したら、転載を勧めた側の責任は重大のようにも思えるけど。

まあ、内容が無かったので、「善意の転載」は、損害賠償なんてコトになるはずはないんだけれど。

「転載してください」と書くより、「転載してもいいですよ」の方が良さそうだなあ。転載は、する方に責任がありますよ、ともっと強く啓蒙すべきだったんぢゃないのかなあ。

OYAJI氏は、注意書きが添えてあるとか、リンクしているというが、保険の約款のように、何処かに書いて有りますってゆーのは、不親切過ぎないかなあ。文頭に「これを転載することにより、訴訟の対象となったり、告訴されたり、不利な状況になる可能性があります」と大書した上で、「あなたの善意で転載してください」と書くべきだったんぢゃないかと思うのだが。

Yahoo!ブログの転載機能について考えると、複製権の許諾とか、使用権の許諾のようになるのかな。

この記事は、複製して、あなたのブログに記事としてエントリーするために使用しても好いですよ、ってな許諾。フリーの素材みたいな。だけど、加工不可。著作者明記。

で、他に使用条件が無いとしたら、一旦許諾したものを、後から取り消せるのかどうか。そら無理だろうなあ。転載している側の意思で、複製を公開しているとなると、公開を止めさせることは難しいかな。但し、公開に伴う責任は、転載している側に存在するので、訴えるなら、転載している人をどうぞ、かな。

著作者明記の上、完全コピーなので、転載は、場所を貸しているだけという解釈は出来ないのかな。「転載してください」というお願いは、「場所を貸してください」と同義と解釈して、ブログの記事スペースを貸しているだけなので、転載している側には、内容に関する責任は無いという解釈。但し、「もう借りません」となったら、即刻削除に応じなければならない、みたいな。てゆーか、コレだと、転載元の意思で、転載先のブログから削除できる機能が存在しないと、そーゆー解釈は難しいのかな。

チェーンテキストでなくても悪影響はある

徳保タンが言うチェーンメール、チェーン日記全否定の啓蒙活動に思うように、都市伝説やデマは、チェーンテキストやメールぢゃなくても発生する。でも、チェーン化すると、より広範囲に伝播するのと、チェーン化してることによる亡霊・ゾンビ化に問題がありそうな気はするんだけど、なんとも言えないなあ。

追記:電話連絡網や社内通達は、範囲が決められていて、それを越えて伝播することがないという点で、チェーン○○○とは、様式的にも区別されると思う。つまり、制御できるか、制御できないかという点がチェーン○○○と連絡網との大きな違い。とゆーか、チェーン○○○が悪なのは、制御不可なモノを世に放つという一点にあるとさえ思う。

確かに、「デマを流すために有効であること」はチェーンメールの問題点だが、 その程度であれば、それはネット全般に言えないか? たとえば2chとか

公の場で、何か発言するってのは、自由だけど、色々と責任もあるよなあ。それが、どう解釈されるかってのも含めて。デマや嘘を書いちゃうってのは、そもそも駄目だろうと思うんだけど、それが流布されるのを加速してしまうという点に於て、チェーン化の問題のひとつがあるってコトになるのかな。あと、なんつか自己増殖性とゆーか。

内容そのものぢゃなくて、チェーン化していること事態が悪影響をもたらすコトがあるのかどうか。問い合せの電話集中で業務停滞とか。チェーン化が必須ていうワケでもないな。

うーん。

チェーンテキストぢゃなくても、影響はあるから、チェーンテキストは悪くない、ってゆー結論ぢゃ変だよねぇ。銃ぢゃなくて、ナイフでも死ぬから、銃は悪くない、ってな感じ。

そもそも、ソコに殺意が有るから、ソレが悪い。道具の責任ぢゃなくて、それを使う人の問題だって話になると……。うーん、てゆーか、ソレで行くと、使いこなせない道具には近寄るな、って話になるのかなあ?

よく分からん。後で考える。

ああ、追記。

ブログの良いところ。何かの情報に対して、トラックバックやコメントで、補完することが可能であるという点。

その情報が誤りであれば、そりゃ間違ってますよという意見をコメントしたり、トラックバックすることにより、利用者が他の意見に触れる機会を提供できるという点。まー、上手く機能してないぢゃんという意見もあるだろうけど。コメントやトラックバックはブログ制作者のコントロール下にあるから、排除も出来るしね……。という話はさておき。

それが、転載によって、あっちにもこっちにもその情報が掲載されてたら、そういう他の意見に触れる機会が減少し(だって、800 件以上もトラックバックしたり、コメントしたり出来ないもん)、ひいては、その情報の真偽や価値に対して、妥当な判断をくだせなくなる虞はあるように思うのだが。

てゆーか、なにより、チェーンテキストはウザいよ。

ちまちま書き直してるので、このエントリーもかなりウザい。