インターネットの向う側

「モニターの向う側に居るのは、血の通った人間なんですよ」とか言われると、そりゃそうだ、と言うよりも、人間でなきゃ困る、とか思う。

人間がモニターの前に鎮座していると思えばこそ、罵倒したり、誹謗中傷したり、粘着したり、するのである。人間なら、何か反応するだろう、がっかりするはずだ、改心するかも知れない、納得してもらえるかな、理解できましたか、嬉しいですか、哀しいだろう、どうだ、と考え、アレコレ仕掛けたりするのである。トラックバックしてみたり、コメント欄に突撃してみたり。

でもね。

ホントに、モニターの向う側に座っているのは、人間なの?

それ、Bot ぢゃないの?

コメント欄に十数時間も張り付いて応酬を続けてみたり、同時多発的に複数のブログに出没してみたり、有り得ない反応速度で書き込みが有ったり、さらにはメールマガジンを発行し、数十通のメールを読み書きし、ブログには新記事をエントリーしてみたり。

凄過ぎないか?人間業を超えていないか?

一所懸命、説得やら、反論しているネットイナゴの諸君。君の相手をしているのは、本当に人間か?

どうです。コメントの回答や、記事の内容が、ガイドラインか○○メソッドかと言わんばかりに、類型化しているとは思いませんか。これなら、相手をやり込めるだろうと思って放った質問も、いつもピントのずれた回答が返ってきてはいませんか。よく読むと、意味が通じるような、通じないような単語の羅列でしかなかったりしませんか。少し前のやり取りから、数語ずつ切り取って、それらしく鏤めているだけの文章だったりしませんか。

そうです。Bot なんです。

あなたの相手をしているのは、巧妙にプログラミングされた、Bot なんですよ。モニターの向う側に人間が居る?そんなのは、あなたの幻想ですよ。

炎上しようが、祭りになろうが、Bot には関係ありません。罵倒されようが、晒されようが、痛くも痒くもないんです。あなたは、タダの機械に向かって、青くなったり赤くなったりしながら、一所懸命語りかけていたんです。

まったく、お笑い草ですよね。